昌光山
SHOKOZAN MYOUZUIJI
妙瑞寺
血縁から結縁へ 古き伝統に、新しき縁の生まれる寺
お寺は、大分市の南西にあたる稙田地区に位置します。急速に都市開発が進むエリアですが、お寺の周りはまだ、のどかな田園風景が残る地域で近くには清流七瀬川が流れています。地元の人々は、今も「八幡田(はちまんだ)」という旧字名で呼び、八幡田のお寺と言えば妙瑞寺を意味します。
沿革

当山の開創は江戸時代にあたり、当時臼杵藩の領地でした。1652年(万治2年)現在の臼杵市にあたる稲葉藩主、能登守信通公の発願により京都から日蓮宗大本山本法寺の第18世日允(にちいん)上人を招じ創立されました。
山号「昌光山」の由来

お寺には、必ず山号と寺号があります。妙瑞寺の山号は昌光山(しょうこうざん)といい、お寺が創立されたいわれが記されています。
お寺の開山【最初の住職】である日允上人は、大本山本法寺の18代貫首【住職】であり、熱心な法華信仰者である本阿弥光悦の孫にあたる方でもありました。
大本山の貫首様をお招きし開創されたことから妙瑞寺の山号は、本法寺の山号「叡昌山」から「昌」と、本阿弥家ゆかりの「光」の字に由来し、「昌光山」と称されたと伝えられています。
寺観

七瀬川沿いの道を通ってお寺が見えてくると、山門の前の一番目にとまるところに円墳のお墓「安穏廟」があります。永代供養墓というかたちさえ、まったく目新しい時から開設されたお墓です。
お寺にとって一番印象に残る前面の空間を利用しているのは、全体の景観を配慮しながらも死や葬送の事柄に真正面から向き合う寺の姿勢を表したいという思いによります。
開創350年記念として山門の修復等を行い、継続して境内の拡張・整備を行っています。
樹木葬墓地「桜葬」について

少子化、核家族化が進み、家族が離れて暮らすことも多くなった現代のライフスタイルに柔軟に対応できるお墓をめざして、九州では初めての、桜を墓標とした樹木葬墓地を2011年に開設しました。
この桜葬墓地は、必ずしもお墓の承継者を必要としません。
孤立しがちな個を支え、お寺に縁を結ばれた方や、遺されたご家族と、負担なく、個々の自由意思にもとづき永くつながっていけるための墓地です。
※第1期募集が終了し、ただ今全区画を開放し空いている区画の中から、ご希望の場所をお選び頂いています。
永代供養墓「大分 安穏廟」について

現代人にとって、家族が維持・管理・供養する前提であった従来のお墓が機能しにくくなっていることに、妙瑞寺ではお寺が取り組める身近な社会問題であると受けとめました。
そうした問題への一つの解決策として1998年に安穏廟が開設されました。九州でもまだ例を見ないコンセプトでありましたが、現在三世代目の利用者もあり、お墓を核とした様々なつながりが広がっています。

安穏廟納骨式
ペット墓地


桜葬の近くに檀信徒用のペット墓地があります。季節になると芝桜が美しく一面に咲きます。

活動と取組み
NPO法人これからの葬送を考える会 九州企画
ライフスタイルが多様化する中で、色々な事情で自分の葬儀や死後を託せないケースや、家族がいてもあてに出来ない、したくない状況が増えてきています。当会は、そうした家族だけでは担いきれなくなっている死や葬送の問題に取り組む市民運動として1996年10月に活動を開始し、以降継続して会組織を展開し、2007年12月に特定非営利活動法人として認証を受けました。
現在妙瑞寺を拠点に、死や葬送から広がる様々なテーマで学習会を重ねています。学習会では、葬送のあるべき姿について従来の慣習や特定の宗教的価値のみを優先するのではなく、私達の生き方の中から検証していく試みを行っています。
毎月第二土曜日午後2時~4時の予定で学習会を開催しています。


なんじゃもんじゃカフェ
毎月第二水曜日の午後、お寺の一室を開放してカフェを開店します。
カフェと言っても喫茶店ではありません。お寺のお供えものと用意したお茶で楽しいおしゃべりの時間を楽しんで頂くひとときです。
面白い話、悲しい話、耳寄りな話、色々会話から一日一日を前向きに考えて頂くきっかけになればとの思いで開店しています。




繰り返し使えてゴミが出ないエコラップ!蜜ろうラップ作り。
カフェの中で季節ごとのアレンジメントを作った作品群
コロナ禍でのアレンジメント作成
「みらいポスト」
お寺の奥、東側境内の一角にある赤い木造ポスト。切手を貼ってこのポストに投函すると、メッセージをお寺が保管し、一年後に郵送いたします。
亡くなった方へのメッセージは、住所欄に「お焚き上げ希望」とお書きください。お寺で供養し、お焚き上げ(焼却)いたします。
このポストを利用することで自分自身の今をしっかりと見つめ、より充実した日々へと、あたたかく、やわらかな未来が開くツールに活用してもらえればと設置しました。
過去にも、少し先の未来にも、メッセージを送る「みらいポスト」をご利用してみませんか。


桜葬合同供養祭
安穏廟開設以来、毎年お寺に埋葬された方々の合同供養祭を開催しています。


住職プロフィール
昭和37年生。大分県豊後大野市三重町出身。
平成1年、妙瑞寺【日蓮宗】住職となる。
平成8年より葬送を考える市民活動を主催。平成10年家族変化に対応し、必ずしも継承者を必要としないお墓「安穏廟」を妙瑞寺に開設。
賛同者と共に平成13年、「これからの葬送を考える会九州」を発会。各種講演会、セミナー、サポートガイドブックの作成等、葬送から見えてくる様々な問題への提言活動を行う。
平成23年春には寺とNPOが連携し、利用者をサポートする全国でも新しい試みの樹木葬墓地「桜葬」を開設、運営中。
現在,
・社会福祉法人白蓮会(福岡県)評議委員
・大分県宗教教誨師会監事
・大分少年院教誨師
・大分少年院篤志面接員
・NPO法人これからの葬送を考える会九州理事

詳細情報
寺院名
妙瑞寺(ミョウズイジ)
電話番号
097-541-7389
FAX番号
097-541-7505
住所
〒870-1141 大分県大分市大字下宗方901
アクセス
バス 「大分駅」より約20分
車 「大分駅」より約15分 「光吉インター」より約5分
駐車場
有
ホームページ
